西条・東条両区の秋祭において、この地に古くから伝わる獅子神楽が奉納される。舞の構成は、まず舞い手が獅子頭をかぶり後ろの幌を二人で背後から開く「ホロの部」が行われ、次にホロをたたんで巻き、後持ちが一人となる「オンベの部」へと続く。お神楽はお囃子を奏でる太鼓と笛と共に道中を練り歩き、途中でも舞う。神社前では囃子方の音もいちだんと高くなり、神楽も熱が入り、最高潮になる。
1、2は西条区手塚神社、5~8は東条地区白山神社で獅子神楽を奉納する。これらの獅子舞は北信より伝播したといわれる。西条・東条共に昼祭りの日にハナを奉納し、氏子全戸に魔除けと家内安全の意味で配ることが重要な行事となっている。
この他乱橋地区では、九月三十日に近い土曜日の夜、諏訪神社に五台の船の奉納がにぎやかに行われる。
町名 | 社・連 | 雌雄別 | |
---|---|---|---|
[1]西条上町中町 | 本町若連 | 雌獅子 | |
[2]西条聖南町 | 永盛社 | 雌獅子 | |
[3]西条小仁熊 | 小柳連 | 雌獅子 | |
[4]伊切 | 西本若連 | 雌獅子 | |
[5]東条立川 | 本立社 | 雌獅子 | |
[6]東条八木 | 旭八若社連 | 雌獅子 | |
[7]東条岩戸 | 岩壮社 | 雄獅子 | |
[8]東条田屋 | 旭田連 | 雌獅子 |
※[3]と[4]は現在途絶えている
[開催日]
9月第3土・日曜
[開催地区]
西条地区・東条地区
[問い合わせ]
山崎洋文
〒399-7502長野県東筑摩郡筑北村東条1480
TEL 0263-66-2723
写真と本文■『信州 ふるさとのまつり』(ほおずき書籍/星雲社)より
信州大学人文学部教授 笹本正治 監修/長野県商工会青年部 編著